
ホンダが消える15) 米国のラップ・ヒットメーカーに ドリームを感じるホンダを再発見
ジャスティン・ビーバーにハマっています。2017年の来日コンサートが決まった時、チケットをすぐゲットしました。コンサートはドタキャンになってしまい、とてもがっかりしたのを覚えています。
2年ほど前からはジュース・ワールドという歌手もお気に入りに加わりました。音楽の分野でいえばなんだろう。ラップですか。早口な英語ではなくしっかりと発音しながらメロディーを活かす素晴らしい歌唱力を持つ才能ある若者です。しかし、彼は2019年12月に薬物で急死してしまいました。21歳でした。
ジュース・ワールドとジャスティン・ビーバーがコラボした曲に「アコード」
先週、FMから聞こえた曲が気になりSzhamしたら、ジュース・ワールドとジャスティン・ビーバの2人がコラボして歌っている「Wandered to LA」という曲でした。ジュース・ワールドの遺族が生前に制作した曲を発表することを承諾したので、2021年12月に発表されたそうです。
かなり気に入り何度も何度も聞きながら歌詞を読んだらホンダの「アコード」というワードを発見しました。今度は歌詞を何度も何度も読みながら、この二人が歌詞に「アコード」を盛り込んだ意味はなんだろうと考えてみました。それがホンダ「アコード」の魅力を改めて物語っているのではないか、当然、ホンダの魅力も・・・。
繰り返しになりますが歌の題名は「Wandered to LA」です。内容は米国西海岸のロサンゼルスを訪れて、ワクワクすることに出会うということが主題のようです。日本の芸能人が米国に移住する先としてロサンゼルスが人気を集めている理由と同じですかな。これまでの生活から解放され、ロサンゼルスの空気を吸うと自由になる気分になるのでしょう。
歌詞にはドラッグやコカインなど日本ではかなりヤバいワードが登場します。正直、歌の趣旨はよくわかりません。歌の最初にわざわざ「実話です」とことわっていますから、歌の物語には二人どちらか、きっとジュース・ワールドだと思いますが、強い思いが込められているのでしょう。
アコードが出てくるのは1ヶ所。「We were doin’ Xans in a Honda Accord」。わからない単語があるのでネットで歌詞を調べると、「僕たちはホンダ・アコードでXans(ドラックの名称)をやっていた」と翻訳していました。直前の歌詞は「You see the ghost on her front porch、You see the blood at her front door」とありますから、恋人が薬物で幻想をみたり実際に血を吐いたりの苦悩を語り、そしてアコードに乗って薬物を続けていたと打ち明ける流れのようです。
その後の歌詞は次の通りです。「Lookin’ at the things that we couldn’t afford」「Fantasies became reality, but only for one of us」。ちょっと理解できませんが、買えないものを見るけど、幻想が現実に思えたのは私たちのうち一人だけだよ。という感じでしょうか。恋人を見る歌い手の寂しさを感じます。
歌詞で登場するアコードはアコードはジュース・ワールドの愛車なんでしょうか。歌詞にわざわざ盛り込むぐらいですから、恋人との思いが詰まっているクルマなはずです。すべて私の想像ですが・・・。
ビルボードジャパンの電子版記事を見ると
「Wandered To LA」のリリースに際し、ジュース・ワールドが生前に自身の抱えていた不安や悩みを吐露したり、近しかった彼のチームが“彼は変わろうとしていた”と語るトレイラー映像も公開された。トレイラーでは、ジャスティン・ビーバーも“みんなどれだけ深刻な状況か分からなかった”と自身の苦しみを赤裸々に共有している。
とあります。
ジャスティン・ビーバーは世界的なヒットメーカーです。しかし、若くしてスーパースターに上り詰めたことに自らの精神を傷めた時期もありました。身体にたくさんのタトゥーが彫り込まれ、個人的にはなぜそこまでと思います。ジュース・ワールドは小さい頃から薬物を常用していたそうです。
二人とも中流社会を代表するキャラクターを売りにするよりも、歌詞の中にもありますがドラッグなどが話題になる若い層です。なぜアコードが出てくるのでしょうか?ロサンゼルスの街中をアコードに乗って冒険する楽しみを思い描く。こんなイメージでしょうか。アコードには「豊かさ」や「リラックス」がイメージが埋め込められ、幸せの時間を共有できる乗り物に映ったのかもしれません。