カーリングは銀メダル!サロマ湖の牡蠣は金メダル!ガンガン焼きでがんがん食べる
北海道のオホーツク海に面したサロマ湖。東西に細長く広がってい海水と淡水が混ざり合った日本最大の汽水湖です。北海道では一番大きい湖、日本でも3番目。湖の周りは平坦な土地ですから、コースの距離が100キロのウルトラマラソンが開催されていますが、スポーツで名を馳せているのはカーリング。隣接する北見市常呂町は日本のカーリングの聖地。ロコ・ソラーレは2022年の冬季北京五輪で銀メダルを獲得!。
私にとってサロマ湖は絶品の牡蠣がイチオシです。喉が鳴るほどうまい!!美味しい農水産物が豊富な北海道でも金メダルに値します。
オホーツク海の栄養がうまい
サロマ湖の牡蠣に出会ったのは「小太郎」でした。札幌ススキノにある小料理店で、界隈はディープ・ススキノと呼ばれる濃い歓楽街です。札幌に住んでいた頃は、週に何回も通いました。雪が降りそうで降らない晩秋に入ると、店内の料理の短冊に「ガンガン焼き」が加わります。注文すると、女将は店外に出て金属製の缶に牡蠣を詰めます。そのままコンロの直火で蒸し焼き。元々、漁師料理ですから「うまい!」に決まってます。
牡蠣の二枚貝は堅く閉じていますが、蒸し焼きすると口が開いたように隙間が開きます。そこに専用の小さなナイフを差し込み、テコの原理を使ってパカっと開けます。掌には牡蛎の貝を小皿にし、プクっと膨らんだ牡蠣。小太郎では1年もの牡蠣を使っているので小ぶりですが、味はギュッと詰まっている感じ。スルッと食べられる爽快さも味わえます。「うまい!」と唸ったら、燗酒をグイ。今度は「うめぇ!」と自然に方言が出てきます。
1年ものはぷるっと、2年ものは濃厚
サロマ湖の牡蠣は10月末から出荷が始まります。プランクトンが豊富なオホーツク海と川から流入する真水で育っているので、牡蠣独特の濃厚な味わいが他の産地と違います。1年ものと2年ものがあり、2年ものは粒も大きく、味はより濃厚に。1年ものの気持ち良いぷるっと感は捨て難いのですが、2年ものも食べたい。とりあえずは、1年ものと2年ものそれぞれを味わうことですね。
北海道から取り寄せて自宅でも食べています。ガンガン焼きはコツさえ覚えれば簡単。大きめの鍋に蓋が閉まる程度に牡蠣を詰め込み、水か日本酒を適量入れて焼き蒸すだけ。量は100ccぐらいと言いますが、調理する牡蠣の量に合わせて変動します。私は良い香りが付くので日本酒を使います。量も多めは避けます。酒蒸しになっちゃいますから。
北海道をひと飲みに
焼き蒸す時間は、牡蠣の貝が開く程度を目安にしています。時間でいえば10分ぐらい。強火で焼き蒸し始めると、蒸気が蓋から漏れてくるまでのイメージです。その後、蓋を開けて牡蠣の貝が開いているかを確認。大きく開いている必要はありません。牡蠣ナイフが差し込めるぐらいですね。加熱しているので、牡蠣はぷっくりします。あまり蒸すと生の味わいが消えてしまいそうなので、私はしっかりは蒸しません。この辺はお好みです。
ぜひサロマ湖の牡蠣をガンガン焼きして、オホーツク海とサロマ湖の自然をひと飲みしてください。牡蠣が食道を通って胃袋に到着する時、雄大な光景が目の前に広がってきます。いつものお酒がさらに美味しくなりますよ。