秋冬野菜の収穫 地球に味を教えてもらってます 会員制農園13
街を歩くと、クヌギの木からどんぐりがボロボロと音を立てて降ってきて、時々いくつかの粒が頭に当たります。気持ちの良い感触ですね。歩道の脇はどんぐりが「ちり取り」ですくえるぐらい溜まっています。イチョウはまだ黄色くなっていないのに、クヌギが秋の訪れを教えてくれていました。
今年は成長が早い!
秋冬野菜の収穫の始まりです。今年は天候に恵まれたせいか、会員制農園の畑に栽培する作物はみんな元気いっぱい。小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、レタス、キャベツなどどれも育ちが、昨年秋に比べて1ヶ月ぐらい早い印象です。
ブロッコリーはもう花が咲きそうで、びっくり。まだまだかなと思って大きな葉に囲まれたブロッコリーを掻き分けて覗いたら、大きさは手のひら大を上回るほど。いつもなら濃い緑色の匂いがするような塊となって「もうちょっと食べるのは待って」と言うはずが、黄色の小さな花が混じっています。「あんた、もう食べる時期を逸したかもね」と言われた感じでした。急いで刈り取り、生で一部を食べたら、うまい。見た目はちょっと残念ですが、味はいつも通り。ひと安心です。マヨネーズをたっぷりかけてかぶりつくか、オリーブオイルにバルサミコを続けて軽くシャワーさせるのも好きです。
ブロッコリー、レタスはもう食べごろ
レタスもちょうど良いタイミング。例年、バラの花のように花弁が開くはずなのに20度を超える気温と晴天に励まされて、いっぺんに花が広くように広がっています。レタスは毎日サラダとして食べているので、いくらでも食べられるのですが、栽培する株がいっぺんに食べどきとなると、躊躇します。せっかくおいしい旬のレタスをいっぺんに食べてしまうなんてもったいない。一株、一株、ゆっくりと。食の欲望は勝手です。
昨年と最も違うのはほうれん草。育ちが早い。もう小松菜とほぼ同じ背丈に。昨年は育ちが遅く、年末まで収穫する気持ちが湧きませんでした。冬を超えると、甘味が増すのでゆっくりと育つ余裕がありました。ところが、今年の秋は小松菜が食べ頃まで育ったら、ほうれん草の育つスピードが一気に加速。2、3日見ない間に「もう食べられるよう〜」とサインを出してきました。
ほうれん草はスッと伸びたせいか、味もスッ〜
ほうれん草の味は収穫する時期で味が違います。冬の寒い時期を経験すると、甘みが濃くなる気がします。寒さや霜を浴びたりして、見かけは劣化しますが、かるく茹でるとうまいというか、甘い。今年のほうれん草はスッと伸びたせいか、味もスッ〜。軽い青さを感じます。
晴天が続きそうなので、残る大根やキャベツも絶好調に大きくなっていくでしょう。にんじんも昨年と打って変わって、とてもりっぱな葉が地面から伸び、繁っています。地下のにんじんもデカいのでしょうか。
おいしい食べ物を味わえる地球に感謝!
つくづく生き物は気候に左右されるのだと痛感します。太陽を浴び、雨で生気を高めて野菜は育ち、人間はうまい、うまいと喜びます。海でも水温変化で漁獲内容が様変わりします。北陸・氷見の高級ブランドである寒ブリが今は北海道でどんどん獲れます。イカが名物だった函館がブリを新しい名産にしようとしているのですから、函館育ちのわたしには驚きしかありません。漁師の皆さん、頑張って!
新鮮でおいしい食べ物を味わえる地球に感謝!!!