エルトン・ジョンのHot Heart 電池切れしないなぁ〜
エルトン・ジョンが相変わらず冴えている。エネルギーが衰えないなあ〜
2021年8月に新曲「Cold Heart」をリリースしました。FMで流れていた曲を何気なく聞いていたら、なんか懐かしいけれど新しさを感じるエルトン・ジョンの声に気づきました。すかさずスマホアプリのShazamで聞き取ったら、「Cold Hear」でした。とてもわかりやすいリズム感を保ち、エルトン・ジョンらしさを失わずに若い年齢層に人気があるダンス・ポップの味付けを取り込んでいます。
この新曲はオーストラリアのダンスミュージックグループでプロデュースもするPNAUがエルトン・ジョンの過去の4つの名曲を組み合わせて制作したそうです。エルトン・ジョンは英国のシンガーソングライターでファッションモデルでもあるデュア・リパ(Dua Lipa)と一緒に歌っています。若い才能とコラボしながら新しい曲を演じ、自分の世界を高めようという姿勢が気に入っています。
ミュージック・ビデオも冴えています。ドイツ・ハンブルグのアニメーターであるRaman Djafari(注;すいません、発音がわかりません)が制作しています。エルトン・ジョンというよりは、なんとなくエルビス・プレスリーに似たキャラクターで、小太りの4人がサタディナイト・フィーバーのような振り付けで曲に合わせてダンスします。そこにエルトン・ジョンとデュア・リパのアニメキャラが加わりますが、私の感覚で言えば昭和のディスコで体感した興奮が映像化されているような印象です。
エルトン・ジョンを知ったのは高校一年生の時です。もう50年ぐらい前です。半世紀ですか。「ひゃ〜」と声が出てしまいます。兄と姉がビートルズが好きだったので、物心がついた頃から欧米の歌ばかりを聞いていました。ビートルズのレコードは「Odeon」盤ばかりです。イタリアのサンレモ音楽祭、アンディ・ウィリアムズやミッチーミラー合唱団などの音楽番組を欠かせず視聴し、シャンソン、ゴスペルなどが身近でした。
今でもうれしく思うのは父親がNHKのテレビ番組に登場したマヘリア・ジャクソンを偶然聴いた時、「この歌手、うまいなあ」と感心したことです。典型的な会社人間で無粋と思っていた父親がマヘリア・ジャクソンのソウルミュージックに思わず動きを止めて聞き入っていました。水産会社に勤め、市場などで気性の激しい人たちと長年過ごしていた人でしたから、「ゴスペルと何か通じるものがあるんだ」とわかった時、父親との距離が一瞬だけ近づいた気がしたものです。