65歳から始めたメディアサイト😅④ WordPress、用語が全くわからない!
40年間、新聞、テレビ、デジタルメディアの仕事を経験してきました。「門前の小僧」の例えを信じれば、激変するメディアの技術革新の波に翻弄されながら仕事を覚えてきたのですから。サイトの制作もなんとなくできるかなと思い込んでいました。
サイト制作はなんとなくできるかなと勘違い
新聞社に入社した当時は鉛の活字を並べて印刷するギリギリの世代。すでにコンピューターによる印刷システムへの移行が始まっていましたが、原稿執筆は原稿用紙と鉛筆、ボールペン。新人のころは書いても書いても原稿書き直しが続き、ボールペンのインクが数日で無くなってしまったのには驚きました。その後はワープロ、パソコンと原稿執筆も進化?、デジタル技術を駆使しながら新聞編集するのが当たり前に。
テレビの制作現場は50歳すぎからとオクテでしたが、映像制作のイロハを横目で眺めながら、デジタルメディアの立ち上げも経験しています。そんな流れで企業サイトを制作するビジネスも受注。サイト制作のイロハも垣間見ました。
サイトの制作については勤めていた新聞社のデジタル専門家に相談しました。自分なりにこういうメディアを創り上げてみたいと構想を説明した後、彼のアドバイスは簡潔でした。「まずはWordPressでサイトを作ってみたら、どうですか」。
「1人で制作するならWordPress」との助言を受ける
アドバイスの要点は次のとおりです。
①サイトの骨格から設計する勉強ができるうえ、コンテンツをサイトにアップした後も自分の手でどんどん直すことができる。
②個人のプログとしてスタートするのだから、お金をかけるわけにいかない。
③サイト制作を最初から勉強しながら、もしサイト運営がうまく回り始めたら、もう一つ上のステージを目指せば良い。
④悩んだら、相談できる知識と経験を持つ人を容易に見つけることができる。
⑤一度サイトを完成した後も、自分の好みで変えられる。1人で制作したい人にはぴったり。
こんな5点をサクっと指摘してくれました。
なるほどと納得したのは良いのですが、「WordPressってどこで手に入れるの?」「私でも理解できるの?」と初歩的な質問を繰り返し、ていねいに回答してくれたのはよかったのだけれども、実際は「とにかくやってみるしかない」ことだけがわかったのでした。
ネットサイトを制作するためにはサーバーが必要です。このぐらいの知識はあったのですが、サーバーといってもヤマダ電機やヨドバシカメラなどその辺に売っているわけでも無いし、どこで手に入れるのか。イメージで湧くのは、データ処理会社のサーバーぐらいなので「お金が相当かかるんじゃ無いの」と若干、震えます。
悩んだ時は、初心に帰ると決めています。図書館に行き、WordPressの入門書を借りて読むことにしました。会社勤めしていた頃は、書店に行って新刊本を買うのが当たり前と思っていましたから、図書館に通う自分の姿を見るのはいつ以来か。大学生のころ、明治時代に建設されたレトロな図書館が好きだったので、40年ぶり以上でしょうか。
入門書を読みながら、パソコンを操作
入門書を読み、その通りにパソコンを操作していきます。なんとなく前進している気分になりました。しかし、すぐに着ている服の襟口を掴まれて、後ろからグイッと引き倒される思いをします。まずサーバー会社をどこに決めれば良いのか。割安な料金をスタートに幾つかの会社が入門書で紹介されていますが、図書館が購入して多くの人が使っている本ですからもう5年以上も前の書籍です。インターネットの技術とサービスは想像できなほどのスピードで変革していますから、入門書を鵜呑みすることはできません。
サイトをスタートする時点で相談した専門家は「どうせ初心者ですから、一番安いサービスを選び、慣れたらサーバーを変えれば良いです」とアドバイスしてくれました。しかし、サーバーを途中で乗り換えるなんて、どういう手続きと知識が必要なのか想像もできない立場にいるわけですから、アドバイス通りにできるわけがありません。
結局、サービスを始めたばかりの会社でしたが、会社名の響きが好きな会社を選びました。理由はなにか。自分が納得して選んだとの確証を得られたことです。それはサービス名の響きです。サイト制作に寄与する技術やサービスがあるかどうかは二の次でした。
ようやくWordPressの導入にまでたどり着きました。パソコンでWordPressの画面を開き、開いた口が塞がらないとはこういうことかと思い知ります。パソコン画面で表示されたWordPressの左側には、見たこともない用語がすらりと縦に並びます。
「ダッシュボード」「プラグイン」「メディア」など10項目以上が縦に黒字の背景で表記されるます。ダッシュボード?航空機やF1(フォーミュラーワン)の操縦席にあるようなメーターが何を示すのか。プラグイン?なにかプラグで繋ぐのか。とにかくわからない用語が次々と目の前に登場してきました。
「だめかもしれない」不安と覚悟
「あれ?、だめかもしれない」。思い直しても思い直しても、消えない不安がよみがえりました。でも、もう戻る気はない。「覚悟するしか無い」と腹を決めました。