会員制農園10 青いトマトをピクルスにしました。結論は赤いトマトはうまい

  青いトマトが豊作でした。

 春夏野菜の栽培が終了を迎え、会員制農園の畑を秋冬野菜への種まき、種苗の植え付けが始まりました。春夏から秋冬にへ引き継ぐためには、多くの収穫を与えてくれた春夏野菜に感謝しながらもりっぱに育った樹木を撤去しなければいけません。撤去や整地はプロの農家さんが代行してくれるので、安心してられるのですが、樹木には花が咲き、これから実り、あるいは熟する寸前の「志し半ば」ともいえる野菜があります。

秋冬野菜へ移行する寸前に熟成前の実を収穫

 ピーマン、ナスは形が小さくても炒め物や浅漬けにしたりしていかようにも食べられます。ちょっとだけ悩むのはトマト。もう2、3日過ぎれば赤くておいしくなるのがわかっているにもかかわらず、収穫しなければいけません。今年の夏は、梅雨明け宣言から大雨が続き、その後に猛烈な暑さが繰り返される天候でした。トマトもどう育って良いのか悩んだに違いありません。トマトは降雨の後、水分を吸収するので実が割れたりします。残念ですが、見た目が今一つ良くない時期が続きました。

 ところが、撤去寸前の時期は天候が安定したせいか、肌艶々のきれいなトマトがあちこちの枝で実っています。ただし、薄い緑色と青色が混ざったまま。そうです。完熟にほど遠いトマトです。そのまま撤去して捨ててしまうのはもったいない。撤去作業の前にヒッチャカメッチャカに枝が伸び、小さな迷路のようなトマトの樹木から青いトマトをすべて収穫することを決めました。

 まず縦横無尽に伸びた枝をハサミで切り落とし、空間を作ります。撤去作業の一助になればと思ったのですが、2度手間をかける迷惑にならないよう注意したつもりです。傍目から見えたトマトはそう多くはなかったのですが、茂った枝の撤去から現れる青いトマトが絶えません。日頃、ていねいな生育作業を怠らなければこんな枝ぶりになるはずはないのですが、ある程度育ったらトマトの力に任せて収穫できるだけ収穫しようと決めていました。他人に販売するプロの農家と違います。「朝採りの新鮮なトマトをたくさん食べたい」ということに尽きます。

 青いトマトは重さを計っていませんが、背負うバッグの半分ぐらいは占めました。これが赤く熟したトマトならとても幸せという思いは一瞬過ぎりましたが、それよりも青いトマトをどううまく食べようかと気持ちを変え、農園から自宅への帰り道につらつらと瞑想しました。やっぱりピクルスかな。きゅうりやニンジン、ナスなどでいろいろ試みましたが、結局は最近ハマっている酢に行き着きます。

いろいろ悩みましたが、結局はピクルスに

 熟す前のトマトですから大きさも熟成度も違います。小指の先よりも小さいものもあれば、赤ちゃんの握り拳大のものあります。ひとつひとつ寄り分けてという面倒なことはできません。これまでも何度か青いトマトでピクルスに挑戦しましたが、表皮が思ったよりも厚くて硬いせいか酢が実の中まで浸透しない場合がありました。時間をかければ良いのでしょうが、早く食べたいの思いの方が強いものですから、手軽に早く食べる方法はなにか。

酢に浸かる青いトマト

 ちょっと手間だけど、竹串を青いトマトの表皮に刺して小さな穴を開け、ビンに2、3日漬け込めばいけるはず。早速、家の台所で青いトマトを洗ってゴミを落として、一応目で虫や病気などで傷んでいないかをチェック。それからは気分が命じるままに取り上げたトマトに竹串を刺し続けました。

 酢はスーパーに売っているのを買い、味の違いも試してみたいと思って赤唐辛子も用意しました。赤胡椒が大好きなのですが、酢だけ、酢ととうがらしの二種類だけとしました。理由は簡単です。量が多いとはいえ、食べ始めたすぐに無くなるからです。トマトは主食みたいなものです。毎日の食事に欠かすことができません。オリーブオイルとバルサミコ、生のバジリコを使ってトマトを食べるたびに「うまい」と感じています。

結論は、トマトはうまい

 

見た目は良くないですが

 今回の青いトマトのピクルスも粒の大きさ、熟成度の早い遅いなどを楽しみながら、味わうつもりです。待ちきれないので1日目、2日目、3日目を分けて食べています。保管は常温(といっても真夏日)、冷蔵庫で分けました。結論はどの方法もそれぞれ味わいがあって、うまい。要はトマトが好きなだけだと自覚しただけでした。

 ちなみに青いトマトを常温で保管したら、熟成しました。

熟成したトマト

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