会員制農園 輝く薄緑色に目が奪われます 春の作業が始まりました。

 晴天と雨がローテンションを組んだように続きます。野菜が順調に育つよう期待しています。

ともろこし、なす、ピーマン、多くの野菜が次々と

春の作業が始まりました。じゃがいもの種芋を植えた後、とうもろこし、なすやピーマン、万願寺とうがらし、パプリカなどと週を分けて種と苗を植え続けています。今週末はトマト、きゅうり、バジルなどを植え付けます。

とうもろこしのピンク色の種

とうもろこしのピンク色の種

 とうもろこしの種はピンク色です。とうもろこしの実は黄色なのになぜ黄色なのか。細菌に感染しないように保護しているそうです。草木の種は地面に落ちたり風に乗って飛んだり。あるいは実を食べた鳥からフンとして移動して遠くへ運ばれて、その地で育ちます。小さい頃から種はたくましく芽が生えて育つはずというイメージが強いせいか、とうもろこしの種が細菌から保護されていることに新鮮な驚きを覚えました。種の植え付けは簡単。丸い空き缶を持って土に押し付けて深さ1センチぐらいの穴を作ります。そこに種を3粒、三角形の頂点のようなイメージで等距離にそれぞれ配置します。芽が育ち、それなりに育った時期に3粒から育った若い苗を間引きします。この間引きが何回経験してもいやです。なんか可哀想。せっかくピンク色に保護されて、そこから深さ1センチの土を跳ね除けて空に向かって育ってきたというのに、3本のうち2本も間引くなんて。こんな感傷的な思いを覚えるのもアマチュアゆえんなのでしょうし、そこから立派に実るとうもろこし、ヤングコーンに感謝の気持ちを抱くのも当たり前です。

ピーマンの苗

ピーマンや万願寺とうがらしの苗

 なすやピーマン、万願寺とうがらしは苗植えです。苗はもうしっかり基礎ができていますから、体幹を大事に手入れをすれば「もう十分」ってぐらい実ってくれます。人間のトレーニングと同じです。体幹が一番大事。だから、植える苗も背筋がすっとしているものを選びます。(注;アマチュアの個人的な感想です)

 きゅうりがまだしっくりこないのです。最初からうまく育てられません。昨年はこまめに成長を見たせいか、きゅうりは過去で最も多く収穫できました。雨が降り続くなど天候不良になると、葉や茎が茶色に変わったり花が咲かなくなったり。指導を受ける農家さんのアドバイスをもとにきゅうりを眺めるのですが、結局は葉の整理などぐらいしかできず、あとは「きゅうり、頑張れ!」と気を注入するだけです。今年もまだ不安が消えません。夏まで勉強です。

多くの野菜を収穫できるのも貴重な体験

 会員制農園のメリットは、野菜の栽培だけではありません。プロの農家さんが別の畑で栽培している多種多様な野菜や果物を収穫する機会が増えることです。先日はのらぼう、大根、かぶ、ほうれん草、リーフレタスなどを収穫しました。のらぼうはこの収穫体験で美味しさを覚えました。のらぼうってうどんチェーンの名前と勘違いしていましたが、江戸野菜のひとつです。春を感じる味と香りにハマりました。

のらぼう

 今回で苦笑したのは大根の選択でした。春大根なので、生育はまだ途中。農家さんは地上から出ている大根の実の大きさを見極めて選んでくださいとアドバイスします。せっかくお金を払うのですから、大きい大根の方がお得ですから。ところが、どうしても大根の頭から生える立派な葉に目が行きます。「あの葉なら、炒めても味噌汁に具としてもうまいなあ」。

だいこんの畑

だいこんの畑

大根の葉に目を奪われる日々です

 大根の白い部分はもちろん大好きですが、ここ数年はあの立派な葉をいろんな発想で調理するのがおもしろくなっています。新鮮な大根の葉だけが教えてくれる歯応え、味、香りは他の野菜では体験できないと思っています。大根の植えられた畝を歩きながら、頭の中は「この大根、葉がうまそう」でいっぱいです。自分なりに考えて選んだ大根をしっかりと握り、真上に引き抜きます。地上から宙へ浮かんだ大根は思ったより小さい。農家さんはちょっと小さいかもと苦笑します。「まあ、良いんです。今年も大根の実よりも葉を極めていくのですから」と強がるしかありませんでした。

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