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ホンダが消える37 アシモはいつリボーンするのか テスラのオプティマスに追い抜かれるよ

 ホンダの「アシモ」がいつリボーンするのか。そんな思いがますます強くなってきました。ホンダが電気自動車(EV)への全面切り替えに邁進するのは良いのですが、最大のライバルである米テスラは人型ロボットの開発を加速しています。人工知能(AI)の進化も狙った技術成果はEVにも応用されます。ところがホンダは世界でもトップレベルと言われた人型ロボット「アシモ」の研究を休止状態に。テスラはアシモの足跡を追うように技術開発しています。せっかくロボット技術がテスラに追い抜かれてしまいます。もったいない、もったいない。

テスラは2021年から開発を本格化

オプティマス(テスラのXから引用)

 テスラは2023年12月、開発中の人型ロボット「Optimus Gen 2」(オプティマス第2世代)」の動画をXで公開しました。ロボットの姿勢制御が進化し、動きのバランスが改善された結果、スクワットの姿勢でしゃがんだり、指先で卵を捕らえたりと軽快に、そして細かい動作もできるようになっています。2021年に発表した初期モデル「Tesla bot(テスラ・ボット)」は文字通り、研究開発が始まったばかりという動きでしたから、やっと人型ロボットとして独り立ちできた印象です。第2世代は重量が10kg軽くなったせいか、動きのスピードは30%向上したそうです。

 ロボットのボディデザインも、人間の体型に似た丸みが加えられ、洗練されています。卵を指先で扱える映像から、指に内蔵された触覚センサーもだいぶ精度が上がっているようです。テスラのイーロン・マスクCEOは2025から27年までに人型ロボットを発売したいとの考えを示しています。仕上がりは計画通り進んでいると見て良いのでしょう。

 人型ロボットの開発には人工知能の進化を加速し、EVをさらに「人型」に進化させる狙いも込めれています。ロボットが人間のように動き回り、一緒に生活する人間を助け、あるいは会話などを楽しむためには、状況を認識して判断する思考力が欠かせません。人工知能は眼や触覚など五感に代わるセンサーから集められた情報を的確に判断し、次に求められる動作を決定します。それは瞬時に判断しなければいけません。

目指すは車とロボットの合体?

 判断し、決定するプロセスは車の運転そのものです。人型ロボットに名付けた「オプティマス」の由来はイーロン・マスクに質問したことがないので知りませんが、この名前を見てすぐに思い浮かぶのはトランスフォーマーの「オプティマス」です。車とロボットそれぞれに変身し、人間と一緒に地球滅亡を狙う邪悪な敵と戦う映画です。

 イーロン・マスクが考える究極のEVとはきっとトランスフォーマーなのだと勝手に思い込んでいます。

指先で卵を割らずに扱う

 ホンダはイーロン・マスクが夢想するトランスフォーマーを最も速く実現できる自動車メーカーです。それは「オプティマス」に勝るとも劣らないロボットをすでに実用化しているからです。その名は「アシモ」。 

ホンダのアシモは世界に衝撃

 1996年12月、ホンダが世界で初めて二足歩行する人型ロボット「P2」を発表した時は世界の研究者に衝撃を与えました。自動車メーカーが開発に成功したこともあって世界的なニュースになりました。ホンダはロボット関連の学会に参加しても研究結果を発表をせず水面下で10年間研究していたそうで、それだけにロボット研究者の想像を超えた安定した二足歩行に驚き、研究者の皆さんは二足歩行ロボットの可能性を確信できたと言います。

 ホンダのロボット研究は1986年に二足歩行ロボットの初期モデル「E0」を発表したのを皮切りに、1996年12月の「P2」、翌年97年の「P3」、そして2000年の「アシモ」と素晴らしい成果をあげてきました。アシモがスポットライトを浴びて歩行する姿はまさにクールでした。

EVで周回遅れでもロボットはまだ先駆のチャンス

 人型ロボットなどの研究開発は1960年代から本格化して日本が先行していました。しかし、米国で軍事利用を目的にしたペンタゴンやグーグルなどが資金力に物言わせて日本を抜き去り、今は巧みな資金集めにも定評がある米国のボストン・ダイナミクスが最先端を走っています。日本のロボット研究でトップレベルの教授によると「対抗できる実力を持つのはホンダぐらい」と今後の研究成果に期待していました。

 ホンダはテスラに周回遅れでEV事業の拡大を急いでいますが、人型ロボットでは先行しています。アシモの開発は中止していますが、研究所内で人型ロボットの進化に取り組んでいるはずです。再び「アシモ・第2世代」の登場を期待して待っています。それがEVでもテスラに追いつき、追い抜くエンジンになるのは間違いありません。

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