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「どうする家康」トヨタの新車戦略と情熱、ドンキに見えてきた

 久しぶりに「見まごう」という言葉を思い浮かべました。トヨタの自社メディア「トヨタイムズ」のテレビCMです。驚安の殿堂「ドン・キホーテ」のチラシと勘違いしそうでした。

テレビCMをドンキと見まごう

 文章の流し方、字体、そしてキーワード。すべてが熱い。情熱の一言に尽きます。ドンキ風に仕立てれば「情熱価格」ならぬ「情熱トヨタ」となるのでしょうか。

新車戦略が圧縮陳列に

ドンキの強さは安さと探し出す遊び心

新車販売には見逃せない副作用も

令和の新型クラウンは昭和の栄光を手放す

レクサスとも競合

プリウスも他ブランドと競合

クラウン、プリウスのてんこ盛りはもったいない

「どうする家康」は狙いが外れ、視聴率低迷

 比較するのもどうかと自分でも首を傾げますが、NHKの大河ドラマ「どうする家康」の二の舞は避けてほしいです。高齢化した視聴層から若い視聴者層を取り込む狙いで、人気タレント、歴史考証を飛び越える斬新なストーリー展開となっていますが、現在のところ、見事に狙いを外して視聴率は低迷しています。

 トヨタは十分に強い。世界一の自動車メーカーです。その強さを新たな冒険に注ぐのは好きですが、その熱い情熱を振り向ける先が違っている気がします。電気自動車(EV)、燃料電池、ハイブリッド、ガソリン車すべてに手を広げるのは構いませんが、トヨタが何をお客へ提供しているのかをもう一度確認し、見極めてみたらどうでしょうか。素晴らしい車が圧縮陳列されていても、何百万円も払うお客は困ってしまいます。

お客の顔を見ているのか、それとも社長の顔か

 もっとも、開発責任者がお客目線で新車を開発しているがどうか疑問を感じる時があります。クラウン、プリウスいずれの新車発表会の記者会見で社長ががOKするかどうかについてに触れていました。「社長の顔を見ながら開発しているんだ」と驚きました。「ありえない」と信じていますが、お客の顔を忘れた自動車メーカーに未来はありません。

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