浪江駅そばに飲食店が集まっています。

浪江町に戻った輝き、日本の「地方」を照らすか(その2)

浪江町の宿泊先は国道6号線沿いにあるビジネスホテルを選びました。町役場や道の駅から歩いて20分ぐらいはかかります。道の駅から先は周囲は真っ暗です。ちょっとだけためらいました。タクシーを呼ぶほどの距離でもないですし、ホテルをチェックインした後に居酒屋でお金を費やすことを考えたら歩くのが正解です。酔っ払いはお酒には散財しますが、お酒以外についてはケチですから。

国道6号線に歩道はあるのか、「いや、ありますよ」

と、決意したものの、歩き始めると不安が目の前に広がります。夕方の時間帯という中途半端なこともあって外灯がすべて点灯していないので国道沿いが真っ暗です。お先が真っ暗。当日夜、2軒目に入った焼酎バーのマスターが「国道6号線に歩道があったですか。地元の人は歩きませんから知らなかったですよ」と呆れていましたが、歩道はあったんです。でも、草がたくさん生え、あちこちに水たまりが・・・。暗いですから足元が不如意。舗装道路はきれいに整備していても、歩道を熱心に整備している様子は見えません。雨で掘られた穴にでも足を滑らして怪我をしたら、タクシー代よりも高くつきます。

初めてスマホのランプを使いました。足元を照らしながら、南に向かって歩くのですがどんどん暗くなります。さっきまで浪江町に生活が戻ったと感動した人家の明かりがだんだん遠のいていきます。6号線は大型トラックなどがビュンビュン走り抜けます。国道の隣にあるであろうスペースが歩道と信じて歩き続けると、高瀬川を渡る橋に着きました。なんとなく向こうに白い大きな光を発する建物が続いてきたので、ほっとします。ゼネコンの事務所でした。

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