ロコ・ソラーレの顔はめパネル 雄武町

ロコ・ソラーレ頑張れ、オホーツクの力と可能性を信じています。

興部町のパネルです。

興部町のパネルです。

北海道のオホーツク沿岸を路線バスを乗り継いで回りました。バスターミナルや道の駅など立ち寄ると、かならずお目にかかるものがありました。女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の「顔はめパネル」です。オホーツク管内の18市町村はオホーツクの名産などを紹介する「オホーツククール 顔はめパネルラリー2021」(2月23日まで)を展開しており、道の駅などでパネルが観光客のみなさんを待っています。

最初に見かけたのは興部町のバスターミナル。ロコ・ソラーレのメンバーが牛乳瓶を囲んで「おいしい牛乳を飲むなら、ココ・ソラーレ 興部町」と迎えてくれました。おなかは空いていました。オホーツク側が大雪に見舞われているので名寄市を朝早く出発したのですがその代わりに朝食を食べずに路線バスに乗ったからです。途中、下川町でバスを乗り継ぎ、興部町のバスターミナルに着いたら食事を取ろうと思っていました。ところが、道の駅を兼ねたターミナルで販売しているのは興部町が販売に力を入れているチーズなどの乳製品やソーセージなど。胃腸の調子が不安だったので、長距離バスでのトイレを考えると空腹とはいえ食事を見送りました。

紋別市のロコ・ソラーレ

紋別市のロコ・ソラーレ

ただ、興部町がとても乳製品などに力を入れていることを知りました。ノースプレインファームや富田ファームなど牧場経営をしながら、盛んに新製品を開発して旭川空港などで積極的にPRしています。そういえば東京・八重洲にある北海道のアンテナショップで、乳製品の棚に興部の名前がついた製品が多く並んでいるのを思い出しました。個人的に十勝地方の新得にある共働学舎のチーズが大好きなので、店棚に見つけたら迷わず購入してきたのですが、「興部って乳製品の生産・販売でがんばっているんだな」と驚いた経験があります。ロコ・ソラーレの顔はめパネルがなかったら、スルーしていたでしょう。

蟹の爪のオブジェ

蟹の爪のオブジェ

ロコ・ソラーレは北見市常呂町を拠点にカーリングの活動をしています。今回の北京五輪にも出場しますし、過去の冬季五輪や世界選手権、日本選手権などで大活躍しており、北海道アクセントの「そうだねえ」が流行語大賞を取るなどテレビの世界でも大スターです。その拠点とするオホーツクの沿岸ではおいしい水産物がたくさん水揚げする漁港が多く、鮭、カニ、ほたてなどが知られている割に地域の市町村の知名度は高くありません。ロコ・ソラーレの知名度を利用して観光や地域の活性化に弾みをつけたいという思いが「顔抜きパネルラリーパネル」にはっきりと映し出されています。個人的にはサロマ湖の牡蠣が大好きで、毎シーズン取り寄せて「ガンガン蒸し」という食べ方でお酒をたらふく飲んでいます。

紋別市でもロコ・ソラーレが待っていました。流氷観察のベースとなる流氷公園やオホーツクタワーにありました。こちらは「オホーツククール」がキャッチフレーズ。英語でクールといえば、「あいつ、カッコ良いよな」っていう感じの褒め言葉。

ガリンコ号は何隻もあるんですよです。

ガリンコ号は何隻もあるんですよ

流氷観光の「ガリンコ号」の母港でもある紋別市のウリである「寒い」のクールと重ね合わせたのでしょうか。

紋別で居酒屋が集まる通り

紋別で居酒屋が集まる通り

紋別では夜の居酒屋さんも回りました。さすがにパネルは見かけません。日曜日だったのでお店はそんなに開店していませんでしたが、人気のお店にはひっきりなしにお客さんが吸い込まれています。若い夫婦か兄妹のお二人が経営する居酒屋に入りました。魚もお酒もていねいに手を加えて出てきます。漁師が多い街です。漁港で育ったのでわかりますが、しっかりした魚や料理を出さないとお店は持ちません。「うちは漁師さんが多いから濃い味付けです」と説明されましたが、薄味が多い東京のサカナとの違いに「うまい、うまい」と呟きながら日本酒をつい飲みすぎました

 

雄武町は毛ガニだけじゃない

雄武町は毛ガニだけじゃない

翌日は「毛ガニの雄武町」でした。こちらもバスターミナル。といっても朝早いので、誰もおらず毛ガニのパネルだけが待っていてくれました。アンケートに答えて抽選で当選すると毛ガニがもらえるというので、早速アンケートに回答。当れば嬉しい、待ち遠しいです。

ロコ・ソラーレの顔抜きパネルすべてを回ることはできませんでした。でも、その訪れた街ではなんとか自分たちの力で盛り上げたいというアイデアと気迫をかならず感じました。毛ガニやほたて、鮭など魚介類ばかりに目を奪われがちですが、地元の熱い思いがあるからこそ流氷が接岸する極寒の地に多くの観光客が集まるのだと思います。ホント、流氷公園で入園者に説明するスッタフは熱かったですよ。みんな、引き込まれます。ロコ・ソラーレの顔はめパネルは、それぞれの街の人々の分身にすぎないのです。

カーリングはだいぶ前から好きな種目です。北海道と青森県で育ちましたから、スキー、スケートは学校のみながら子供の世界にとって必須科目でしたし、大好きです。アイススケートの氷面を使うカーリングも長野五輪などで知ってからテレビ中継は見ていました。4年ほど前、スキーで訪れていた名寄市の喫茶店で当時の北海道銀行の女子カーリングチームと写真を撮る機会がありました。肩や背中の筋肉が隆々としており、その逞しさに驚きました。カーリングはテレビで見ていると、氷上でストーンを滑らす静かな動きだけのように見えますが強い筋力が必要なのだそうです。北海道銀行のチームは北京五輪代表決定戦でロコ・ソラーレに敗れ、残念ながら出場できません。ロコ・ソラーレには是非、前回に続きメダル獲得できる上位に入って欲しいです。

顔はめパネルを改めて見てください。ロコ・ソラーレ4人のメンバーのほかに一つだけ大きな丸い穴が開いていますよね。北京五輪が始まったら、オホーツクのみんなさんが応援している顔がたくさん映っているはずですから。もちろん、私も応援します。

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