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実録・産業史19)マレリ、いや日ラヂ、関東精器がんばれ 自動車部品メーカーの消滅が始まるのか

マレリはカルロス・ゴーンの系列解体で誕生

 マレリの経営危機は氷山の一角です。カルロス・ゴーンによる系列解体のあおりを受けて独立系の道を歩まざるを得なかったマレリが先頭を切る形で水面に浮上しただけです。自動車部品の開発・生産は納入先であるトヨタや日産などの開発動向に合わせて進みます。10年後を見通した場合、心臓部の駆動力が内燃機関エンジンから電気モーターへ切り替わるのが確実。部品メーカーは開発や生産の投資についてかなり慎重にならざるを得ません。

 成長投資を手控えれば、待っているのは経営の縮小から立ち往生です。電気自動車関連の部品や自動車以外の事業分野を開拓するする道が残されているだけです。自動車部品メーカーは精密加工した部品を大量生産する技術とノウハウを豊富に持っています。この得意分野をどう活かすかが自らの未来を定めることになります。

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