パチンコ

地方の衰退が止まらない パチンコ店すら3分の1 若者は消え、高齢者は減り続ける

 パチンコ店は地方経済を測る指標の1つです。スーパーやガソリンスタンドなど商業施設が次々閉鎖されても、最後まで賑わっているのがパチンコ店。「パチンコ店が無くなったら、その地域はもう終わり」とまでいわれていました。

地方経済を測る指標

 なにしろ、パチンコは酒、タバコと並ぶ昭和の大衆娯楽。暇になったら、昭和生まれのおじさん、おばさんたちはパチンコに向かったものです。気軽に立ち寄る立地の良さが商売に直結しますから繁華街や国道など主要道に店舗を構えますが、店舗同士の競争は激しく、ここ数年は1玉1円で遊べる「1円パチンコ」が広まっています。

 そのパチンコ店が減少しています。北海道や東北などを車で走り回ると、主要道沿いに閉鎖した後も解体せずに朽ち果てたパチンコ店をよく見かけましたが、予想以上に進んでいました。

10年間で運営会社も半減

 調査会社の帝国データバンクによると、運営する会社は10年間で半減以下に。パチンコブームがピークだった1995年は2592社ありましたが、10年後の2025年末は1130社と半減以下となっています。お客さんが激減したコロナ禍を切り抜けたものの、経営不振にあえぐ中堅クラスが大手に買収され、集約されているためです。業界再編の結果、経営効率は改善し、黒字の企業は7割を超えているそうです。

 もっとも、収益を最優先しているわけですから、不採算の店舗は閉鎖に追い込まれ、日本全国の店舗数は驚くほど激減しています。ピークの1995年は1万8244店でしたが、2025年末時点で6450店程度。なんと3分の1にまで減少しています。

 パチンコ店が激減している理由はさまざまです。昭和の時代と違い、平成、令和の時代はゲームの普及など多くの遊び増えたほか、出玉規制や依存症対策などで規制が強化され、客離れが進んだと説明されます。

パチンコ店は地方の縮図

 しかし、最大の理由はパチンコを楽しむ主力客層の高齢化です。昭和の時代なら、若い世代も含めてタバコを吸いながらパチンコ台と対峙して一儲けするギャンブル性が娯楽でしたが、若者が離れてしまった結果、高齢者ばかりが上得意のお客さんになってしまいました。東京など大都市ならまだしも、地方に点在するパチンコホールなどはお客として期待できる高齢者層が減っているうえ、年金の実質的な目減りもあってパチンコ店に向かう余裕がなくなっています。

 パチンコ店の現状はまさに地方の縮図そのものです。若者は都会に憧れて地元を離れ、地域社会は高齢者ばかり。生活に不自由がないとしても、娯楽にお金を使う余裕はない。

 パチンコ店が地方経済の指標と想定したら、10年前に比べてパチンコ店1店舗を支えてきた地方経済の活力は3分の1に縮小しているのかもしれません。

 かつて、どんなに不況でも駐車場はいつも満杯が当たり前でした。ガラガラの寂しい駐車場をみると、地方経済の空洞化をひしひしと感じます。

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